『「おろかもの」の正義論』公式ページ



 本書は、「正しさ」について考える・初級編である。脳死・臓器移植、死刑、南北格差、環境危機などの現実の問題を題材として、絶対的な権威に頼ることも、開き直って力に訴えることもなく、価値観の異なる他者とよりよく生きていくには、具体的にどうするのが「正しい」のかを論じている。初級編ではあるが、刺激的であると感じる人も多いようだ。「脳死が医学的に人の死であろうとなかろうと、法律で人の死とすることもしないこともできる」「われわれの社会は、自動車の利便性と引き替えに、人がひき殺されることを容認している」などの認識は、残念ながらまだ常識的な見方になっているとは言えないだろう。前者は規範の性質についての初歩的知識、後者は問題のシステム的把握の基本から簡単に導かれることなのだが。本書を読めば、合理的な判断ができる人はそれらのことに納得するだろう。

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本書の紹介・書評

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本書「序」より抜粋

本書後書き

書名について

「哲学はオタクのご託か」(PR誌『ちくま』2005年1月号)
     掲載を快諾していただいた筑摩書房に深く感謝する。



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