ある大仏

異文化に触れるために遠く外国まで出かけていく必要はない。特急で2時間ほどのところでも異質な世界観に触れることができる。




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そのお寺の入り口の立て札は、なぜか女子高生ことば



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とつじょ姿を現す巨大な姿
芭蕉がなにやらトロピカル



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クチビルが金



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全景



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脇役たちも印象的である



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群像



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傍らに置かれた手



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錆びたフェンス越しに



わたしが、もっとも異文化を感じたのは実は大仏に対してではなかった。

この大仏を見て、あなたはどう感じただろうか。「笑える」「悪趣味」「ゲテモノ」「意味不明」−−わたしの周囲(この土地出身者以外)の反応は、そんな感じだった。

そして、正直に言うと、わたし自身も似たような感じだったのだ。遊び・洒落の感覚で観光目的で造られた−−そうとしか思えなかった。

わたしは、同郷の知人と談笑しながら大仏を見ていた。一見の価値ありとわたしが案内したのだ。ひとしきり笑って、あらためて眺め回していたとき、ジョギングしている人が大仏に近づいてきた。

その人は、大仏の前で手を合わせ、しばらく祈りを捧げてから去っていった。

呆然としていると、すぐにまた散歩中とおぼしきご老人がやってきて、やはり大仏の前で手を合わせた。

真面目な信仰の対象を笑いものにするのは恥ずべきことである。文化の違いは感覚の違いを生み出す。そういうことは、とっくに承知しているはずのことだった。これが外国での出来事ならば、もっと用心していただろう。まさに足下をすくわれた思いだった。




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