正義へのユビキタス・アクセス


「正義へのユビキタス・アクセス」とは、先日参加したシンポジウムのテーマである。 「ユビキタス」というのは最近の流行りことばではあるけれど、いったいどれ位通用するのだろうか。「どこででも、どこからでも」くらいの意味で使われることが多いことばだ。今回のシンポジウムは、ネットワークテクノロジーを用いて、司法への参加を容易にすることがテーマになっていたのだ。

正直、あんまり期待していなかったのだが、内容は意外に良かったと思う。かみ合った議論が成り立ちにくいという日本的問題はやはりあったのだけれど、それぞれの報告者の話はなかなか面白かった。

当日は、無線LAN搭載ノートパソコンを持っていった。ネットワーク利用の話だから、当然アクセスポイントは用意されるはずである、とまでは思わなかったので、PHSで通信できる準備はしておいた。

ACアダプタとテーブルタップも持参した。最近のノートパソコンで残念なのは、連続使用時間が短いことだ。標準添付のバッテリでは、通信しながらだと2時間ももたないものがほとんどだ。朝9時から18時までのシンポジウムなので、電源を確保しなければ使えない。

開始よりずいぶん早く会場に行って、壁のコンセントに近い席を確保した。そして、主催者側に電源をとらせてもらっていいかと尋ねた。

わたしのお願いは、主催者を面食らわせてしまった。そんな要望が出るとはまったく予想していなかったらしい。しばらく話し合った後、「ノイズが混入するおそれがあるのでご遠慮願いたい」と回答が行なわれた。

ACアダプタからノイズ混入? いや、絶対ないと言うだけの知識はわたしにはないのだけれど。でも、バッテリで使うのはいいんだと。電波飛ばすのに?

主催者を困らせるのは本意ではないので追及はしなかった。だけど、どこからでもアクセスできるようにすることを論じているシンポジウムの会場で、電源へのアクセスを禁じられるというのは、なんだか皮肉でおかしかった。






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