Act1 の最初に登場した学生の質問になんと答えたのですか


 だいたい、次のような感じでした。

「先生、日本をよくするにはどうしたらいいんでしょうか」
「身近なことからはじめ、いきなり多くを望まないこと。そして、妥協すること」
「妥協ですか」意外そうに彼女は言った。
「そう。妥協すること。そして、諦めないこと。社会を変えようとする人間にもっとも大事なことは、自分の力の小ささに絶望せず、ゆっくりと進んでいくことだと思います」
「ゆっくりと‥‥」
「疲れたら休めばいい。ねころんでも、また立ち上がればいい」
「寝ころんで、もう立つ気がなくなってしまったらどうすればいいでしょう」
「それはそれでいいじゃないですか。そこまですすんでこれたんだから、ちょっとはよくなったはずです。とことんまで頑張れなくて普通だと思いますよ。自分が普通では満足できないっていうのはちょっと傲慢じゃありませんか」
 彼女は、少し安心したような、がっかりしたような、複雑な表情で帰っていった。

(そういう傲慢さって、けっこう好きなんですけどね)
これは彼女に言わなかったことば。心の中でつぶやいたことだ。


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※ この文章はその時の様子をうまく伝えてることができていない。なんだか、わたしが一方的にまくし立てている感じになっているが、実際はそうではなかったのだ。もっと間があって、ゆっくりと話をした。もっと無駄な部分があった。

そういう無駄な部分は記憶に残っていないし、憶えている部分を簡潔に書こうとした結果、上のようなそっけない感じになってしまった。

実は、2,3か月前から書き直そうと思っているのだが、時間がとれないし、いいアイディアが浮かばないのでそのままになっている。ムダな部分を「創作」するのがいちばん簡単なのだが、それはあんまりやりたくない。

こういう会話の雰囲気を伝えるのは、論文とは違う書き方が必要なわけで、そういうのはやはり不慣れだと痛感する。いいアイディアが浮かんだら・もっと文章がうまくなったら、また挑戦してみたいと思う。



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